ファクタリングの2社間取引と3社間取引における審査内容の違い
ファクタリングには2つの取引のタイプがあります。
2社間取引(2社間ファクタリング)
3社間取引(3社間ファクタリング)
どちらもファクタリングです。しかし取引内容についても異なる部分がありますし、審査についても違っているのです。
こちらではファクタリングの2社間取引と3社間取引の審査の違いについてお伝えします。
審査対象に違いはあるのでしょうか?
審査難易度に違いはあるのでしょうか?
2社間取引と3社間取引の審査対象の違いとは?
2社間取引の主な審査対象・・・申し込み企業、売掛先企業
3社間取引の主な審査対象・・・売掛先企業
売掛金を支払うのは売掛先なので、基本的に売掛先企業が審査対象のメインとなっています。売掛先の業績に問題があるような場合はファクタリングを断られてしまうこともあるわけです。
一方で異なってくるのが申し込み企業です。
申し込み企業については売掛金を支払う存在ではありません。よって審査では関係ない、と思われがちですが決してそのようなことはありません。
どちらの取引方法であったとしても、審査対象にはなります。
ただし主な審査対象になるか、という部分で違っているのです。
2社間取引と3社間取引で大きく異なっているのが、自社の関わりです。
2社間取引の場合は売掛先にはファクタリングが通知されません。よって通常通りに自社に売掛金が入金されてきます。入金されてきたら、その入金されたものをファクタリング業者に振り込みます。
要は代金の振込を行うことになるので、審査対象になるわけです。自社の信用が低いと判断されてしまうと、審査落ちになるかもしれません。
3社間取引であれば、売掛先にファクタリングが通知されます。そして売掛金の支払先が自社ではなくファクタリング業者になるわけ。
期日になると、売掛先から直接ファクタリング業者に振り込みがあります。売掛金の入金には一切自社がかかわらないのです。だからこそ自社の信用調査はあまりされません。
自社の経営などに大きな問題がある、という場合には3社間取引のほうが適しています。
2社間取引と3社間取引の審査難易度の違いとは?
3社間取引のほうが審査難易度は低く設定されています。
その証拠に3社間取引のほうが2社間取引に比べて手数料率が低く設定されています。手数料率は低いということは、ファクタリング業者側から見ると3社間取引のほうがリスクは低い、ということになるのです。確実に利益が出るのであればこそ、手数料率が低く設定できます。
では2社間取引の手数料率と3社間取引の手数料率の相場は実際にどうなっているのでしょうか?
2社間取引の手数料率相場・・・10%から30%ほど
3社間取引の手数料率相場・・・1%から10%ほど
大きな違いがあることがわかるでしょう。圧倒的に3社間取引のほうが有利な条件でファクタリング契約ができるのです。
そこで気になるのが、なぜ3社間取引のほうが審査難易度は低いのか、という部分です。
3社間取引ですが、ファクタリング業者が直接売掛先から回収をすることになります。自社を介することなく、直接振り込まれることに。
仮に2社間取引のように、通常通りに一旦申し込み企業に売掛金が入ってくるとします。入ってきたらすぐに使い込まれてしまい回収できない、ということも考えられますよね。ファクタリング業者としてはリスクが当然高くなってしまいます。
3社間取引であれば赤字が続いたとしても、税金が未納であったとしても利用できたケースは多くなっています。しかし2社間取引の場合は審査難易度が少し高くなるので、赤字があまりに続いている場合や税金が未納であると拒否される可能性も出てきてしまうので注意してくださいね。