医療機関経営者必見の医療ファクタリングとは?
ファクタリングには様々なものがありますが、医療系ファクタリングなるものがあることを知っているでしょうか。
今回は医療ファクタリングについて解説します。
医療ファクタリングでは診断報酬債権(レセプト)を利用することになります。医療機関では、患者さんから30%の支払いを受けますが残りの70%は後に入金されてくるシステムですよね。その70%のことを診断報酬債権(レセプト)といっているのです。
診断報酬債権(レセプト)は一般企業にとっての売掛金のようなものです。よってファクタリングとして利用できるわけ。
医療機関を経営している方で、資金繰りに悩んでいる方は要チェックです。
医療ファクタリングはメジャーなのか?マイナーなのか?
実はマイナーではありません。
メジャーとも言えないかもしれませんが、医療業界では広く知られています。そして実際に資金調達の方法として利用されているのです。
医療機関は儲かっているようにも思われるかもしれませんが、様々なコストも発生します。支出も多いのでどうしても資金繰りが悪化してしまいます。そんな時に医療ファクタリングが効果を発揮してくれます。
医療ファクタリングの仕組みとは
一般企業であれば企業間取引で発生する売掛金を利用してファクタリングを実施します。
医療ファクタリングは少し内容が複雑にも感じられるかもしれません。
医療機関の顧客は基本的に個人ですよね。
医療機関を利用すると30%が自己負担であり、残りの70%が診断報酬債権(レセプト)となります。診断報酬債権(レセプト)にかんしては、国保や社保から支払われることになります。
診断報酬債権(レセプト)の支払いまでにはタイムラグがあります。診断報酬債権(レセプト)が発生してから最大で60日後の支払いになってしまうわけ。要は、売掛金と同様に支出と入金の間隔によっては資金繰り悪化の原因になってしまうことも。
そこで医療ファクタリングの出番です。
診断報酬債権(レセプト)を売却することで、入金を前倒しできます。最大で60日後に入金予定の診断報酬債権(レセプト)であったとしても現金化することは可能ですよ。
ちなみに一般の売掛金と同様に手数料は発生します。診断報酬債権(レセプト)の額から手数料を差し引いた分が入金されるのです。
医療ファクタリングは利用しやすいのか?利用しにくいのか?
ファクタリングの中でも医療ファクタリングはかなり使用しやすいです。
診断報酬債権(レセプト)を現金化するのですが、一般企業の売掛金とは違って貸し倒れする心配がファクタリング業者にはありません。支払い元が国保や社保なので、貸し倒れるリスクはほとんどないのです。
ファクタリング業者としては、仮に買い取った債権が貸し倒れてしまうと、自社が損失を被ってしまうことに。だからこそ売掛先をしっかりと調査した上で、ファクタリングを引き受けるか決めています。
しかし診断報酬債権(レセプト)ともなると、貸し倒れリスクはほぼゼロなので特に審査を行う必要もありません。よって審査を突破しやすいファクタリングなのです。
もう一つファクタリングの依頼者についても考えておかなければなりません。
一般の企業のファクタリング利用者であれば、中には信頼できないような方もいるのです。しかし医療ファクタリングを利用するのは医療機関ですよね。基本的に信頼できるところがほとんどなのでトラブルが起きる可能性は低いです。
医療ファクタリングは依頼側にとっても依頼を受ける側にとっても安心です。だからこそ手数料率も低く設定されていますよ。
医療機関の場合は銀行融資による資金調達を受けるケースが多いですが、医療ファクタリングも選択肢の一つに入れておきましょう。