借り換えによる資金調達のデメリット2つ!
融資の返済ができなくなってしまわないうちに行っておきたいのが借り換えです。
金利の負担を軽減したり、返済期間を長くして月々の返済額を減らしたりすることが可能です。
しかし借り換えといえども万能ではありません。
うまく利用しなければ失敗してしまうことも・・・。
今回は借り換えによる資金調達のデメリットを徹底解説します。
デメリットについてお伝えしますが、借り換えを低評価しているわけではありません。
どんな資金調達にもマイナス面はあります。
マイナス面を知ることでうまく活用できるようになることもあるのです。
では借り換えにはどんな問題があるのでしょうか?
デメリットその1|銀行からの印象が悪くなる
融資元の印象が圧倒的に悪くなってしまいます。
そもそも銀行としては、計画通りに返済してもらわなければ困ります。
どういうことかと言うと、銀行はお金を貸して金利という利益を得たいと思っているのです。前もって返済期間は決まっていますよね。その返済期間中は利益が得られると想定しています。
しかし借り換えをされてしまったらどうなるでしょうか?
一括返済をされることになるので、今後の利益が得られなくなってしまいます。
さらに各銀行の支店では融資目標というものが設定されています。店舗ごとに「〇〇億円」などといった貸し出し目標額が設定され、それを達成できるように計算して貸し出しています。
しかし一括返済されてしまえば、その貸し出し目標額を下回ってしまうことになるかもしれません。本社からお叱りを受ける可能性も。
結果として、借り換えは取引銀行を困らせる行為になってしまうのです。
もちろん単に借り入れを行っただけで今後取引をする予定のない銀行であれば、借り換えしても大きな問題はないでしょう。
しかし今後も継続して取引をしておいきたい、ということであれば問題が発生する可能性が高いです。
悪い印象を与えてしまうと、今後その金融機関からは借り入れができなくなる可能性もありますよ。
デメリットその2|諸経費が発生する
確かに借り換えを行えば金利は低くなるかもしれません。
1.0%でも金利が低くなれば嬉しい、という経営者の方もいるかも知れませんね。
しかし待ってください!
実は借り換えには一定のコストがかかるって知っていましたか?
コストがどれだけかかるかによっては、ちょっとした金利の引き下げでは返って損することも考えられるのです。
では借り換え時にはどのような諸経費が発生するのでしょうか?
繰り上げ返済手数料
事務手数料
保証料
印紙代
登記費用
繰り上げ返済手数料は融資元に対して支払うものです。
前記したように金融機関としては途中で一括返済されるのには一定のダメージがあります。そこで繰り上げ返済手数料を発生させるところも。無利上げ返済手数料だけで数万円発生することもありますよ。
印紙代については実費になるので、それほど高額になるわけではありません。金額にもよりますが、高くても数万円程度です。
<印紙代について>
借入金額が500万円から1,000万円以下のケース・・・印紙代金:10,000円
借入金額が1,000万円から5,000万円以下のケース・・・印紙代金:20,000円
借入金額が5,000万円から1億円のケース・・・印紙代金:60,000円
借入金額が1億円から5億円のケース・・・印紙代金:100,000円
※国税庁のホームページより抜粋(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7140.htm)
また担保がある場合には別途登記費用が発生するので注意してください。
実は登記費用がかなり厄介です。登記報酬がかなりかかってしまうことがあるので、借り換え前に確認しておくことをおすすめします。