借り換えとリスケって一緒?徹底比較してみた
借り換えとリスケについては似たようなものであると思っている方も多いでしょう。
たしかに現状ある借金に対して対応する、という点では一緒です。
しかしその内容には大きな違いがあることも確か。
借り換えとリスケは同じものではありません。
こちらでは借り換えとリスケの違いを明らかにしていきます。
現状で会社の借金に悩んでおり、借り換えとリスケのどちらを選択しようか迷っている方は必見です。
まずは借り換えとリスケの役割を確認しよう
なぜ借り換えを利用するのでしょうか?
なぜリスケを利用するのでしょうか?
双方の役割を把握することで、少しずつ違いが理解できますよ。
・借り換えの役割とは?
基本的には月々の返済額、及び返済総額を減らすために行われるものです。
借り換え先は、現状よりも金利が低いところとなります。金利が下がることになるので、返済総額に大きな影響がでてくることも、
さらに月々の返済額も金利分の返済が減るので、当然下がる可能性が大!
ちなみに借り換えの一種としておまとめローンもあります。基本的には同じ役割があるのですが、借り換えローンは1社からの借り入れにも対応しています。しかしおまとめローンはローンの一括化を行うものなので、基本的に多重債務状態に陥っている会社が利用するものです。
・リスケの役割とは?
実はリスケも月々の返済額、及び返済総額を減らすために行われるものです。
しかしそのための方法が異なってくるのです。
リスケは借り換えとは異なり、借入先の変更はしません。現状で借り入れを行っている金融機関を利用したままとなります。そのうえで月々の返済額を減らすことに。
さらに借り換えとは異なり、返済総額を減らすような作用はありません。
リスケは基本的に一定期間の返済を待ってもらうことになります。要は返済額が減るのは一時的ということ。一定期間すぎると再び返済が始まります。
リスケについては返済期間が伸びるので、かえって返済総額は長くなります。しかし返済を待ってもらっている間に経営改善をして返済できるようにする、ということが目的なのです。
借り換えとリスケの効果の違いをチェックしてみよう
借り換えの効果は、
月々の返済額の減少
返済総額の減少
の2つとなっています。
リスケの効果は、
一定期間返済がストップする(利息のみの返済)
の一つとなっています。
効果については似通っていることは確かですが、若干の違いもあります。
借り換えについては利息が減少するので、短期的に見ると効果は少ない。だけど長期的に見ても大きな変化が現れることに。
金利が下がることで、金利の支払額が減少します。毎月の返済額にも若干の影響を与えます。
リスケについては、返済を6ヶ月から1年程度待ってもらうことになるので、その期間については資金繰りが大幅に改善する可能性があります。しかしその後は通常の返済となるので、効果は一時的。
要は借り換えの効果は短期間で見ると小さいけれど、長く継続していくことになります。
リスケの効果が短期間で見ると大きいけれど、長期的に見ると効果は小さい、となるのです。
借り換えとリスケの違い!融資元が異なる
借り換えとリスケですが、双方ともに借金があるからこそ利用できるものとなっています。
しかしその融資元が異なっていることは理解しておかなければなりません。
借り換えに関しては基本的に金利が高いノンバンクを対象としています。ノンバンクからの借金がある会社が利用するものとなっているのです。
一方でリスケに関しては、銀行が関わっています。
そもそもリスケに関しては一定期間返済を据え置いてもらいます。なぜそのようなことができるかというと、金利が低いからです。据置期間も金利分は返済しなければなりません。
金利が高いノンバンクでリスケをしても負担が増えるばかり。しかし銀行であれば金利が低いのでリスケを行うメリットがあるわけです、