ファクタリング 2019.03.09

.不動産担保ローンによる資金調達のデメリットとは?

比較的簡単に事業資金を調達できるのが不動産担保ローンです。しかも不動産の価値は高いので、高額の資金調達にも向いています。

だからといって気軽に利用できないのも不動産担保ローンの大きな特徴の一つ。実はデメリットがいくつかあるのです。

こちらでは不動産担保ローンによる事業資金調達のデメリットについて徹底解説します。

不動産担保ローンのデメリットその1|不動産がなければ利用できない

当たり前のことですが、不動産担保ローンは不動産が必須条件となっています。

不動産は

 土地
 建物

のことを指しており、それらを所有していることが不動産担保ローンを利用する最低条件です。

さらにその不動産が売れることができることも条件となっています。不動産を持っていたとしても絶対に売れないものもありますよね。価値が著しく低くて買い手がつかない、というものもあります。

例えば立地条件が悪いような不動産です。最寄り駅から歩いて1時間かかるとか、山の中にあるような不動産です。

不動産担保ローンに対応している業者の中には、「首都圏」のものに限定していることもありますよ。地方の不動産では担保に入れられないこともあるので要注意です。

不動産担保ローンのデメリットその2|不動産の価値によって金額が決まる

不動産担保ローンはいくらでも融資してもらえるわけではありません。
不動産担保ローンがどういったものであるかを理解すればそのメカニズムが分かりますよ。

不動産担保ローンは、不動産を担保に入れることになります。そしてその担保の価値から一定額を割り引いて貸し出し金額を決めるのです。

例えばあなたが1億円借りたかったとしても、不動産に1億円の価値がない、と判断されてしまえば借り入れは難しいことに。

借りたい金額よりも不動作の価値が上回っているのであればまだ可能性はありますが、必ずしも希望している金額を借り入れできるわけではないのです。

不動産の価値ですが、基本的には地下で判断されます。
例えば坪単価が20万円であるとします。1,000坪あれば2,000万円の価値の不動産、となります。

しかし2,000万円が融資されるわけではありません。そこから売却想定価格をかけることになります。例えば70%であった場合には、2,000万円×70%となるので、1,400万円が借り入れできる、となるわけです。

売却想定価格は金融業者ごとに設定されているので統一されているわけではありません。

不動産担保ローンのデメリットその3|金利が高いことも

不動産担保ローンは金利が低いような印象も強いでしょう。住宅ローンの印象が強いですからね。
たしかに銀行の行っている企業向けの不動産担保ローンの金利は有利です。年2.0%から3.0%程度で貸し出しに応じてくれることもありますよ。

しかしノンバンクの不動産担保系のビジネスローンであると、年10.0%程度の金利になることもあるのです。無担保のビジネスローンよりも有利であることは確かですが、それでも思ったよりも有利ではない、と感じてしまうのではありませんか?

不動産担保ローンはリスクが高いです。そのリスクに見合った金利になっていない、とのデメリットも覚えておきましょう。

不動産担保ローンのデメリットその4|コストがかかる

不動産担保ローンは金利だけがコストではありません。
金利以外にも様々なコストが発生するので、結果として高くついてしまうことも。

 印紙代・・・実費
 登記関連の費用
 事務手数料

印紙代金については、実費の発生となるのでそれほど高額ではありません。
しかし登記関連の費用であるとか事務手数料は高額になる可能性もあります。

金利以外にも数十万円から100万円単位のコストが発生する恐れもあるので注意してくださいね。