ファクタリング 2019.02.06

ファクタリングは違法なのか?

ファクタリングは売掛金を売却し、期日前に資金を得る資金調達法です。通常の融資による資金調達と異なっているので、「違法性があるのでは?」と心配している方が多いのも事実。

企業が違法な資金調達をしてしまうのはなんとしてでも避けたいところですよね。信用が失墜してしまうことになり、結果として取引先が去っていってしまうかもしれません。

こちらではファクタリングが違法なのか?それとも問題はないのか?ということについてお伝えしていきます。

ファクタリングを活用した資金調達がしたいけど違法性を疑っている方は要チェックです。

結論!ファクタリングは違法ではない!

安心してほしいのですが、ファクタリングは違法ではありません。
よってファクタリングを利用した資金調達をしても何らおとがめ受けることはないのです。

そもそもファクタリングは融資ではありません。
融資である場合には貸金業法などが関わってくることになります。貸金業法に関しては様々な取り決めがあり、各業者はそれを守らなければなりません。近年では利息制限法の問題であるとか総量規制の問題が出てきましたよね。

一方でファクタリングは何でしょうか?
売掛金をもとにした融資ではありませんよね。
売掛金を担保に入れて融資を受ける方法もあります。そちらは売掛金担保融資と呼ばれるもので、ファクタリングとは全く異なるものです。

ファクタリングは売掛金を売却することで資金調達するものです。融資と売却は全く異なるもの。

たとえばあなたが本を売ってお金を得るとします。あなたの資産なのですから売却をしたとしても何らおとがめを受けることはありませんよね。ファクタリングも同じようなもの、と理解すればOKです。

ただしファクタリングで問題が発生する事例があるのも事実です。

譲渡禁止特約が売掛金についていた!

売掛金の中には他の業者への売却を拒否する特約がついているものもあります。
ファクタリングは売掛金の売却なので、特約がついている場合には売れません。黙ってファクタリング業者に売却してしまうことも禁止なのです。

譲渡禁止特約が付いている売掛金をどうしても売却したい場合には、まずは売掛先に相談してください。特約の削除をお願いするのです。

もちろんお願いをしたとしても削除してもらえるとは限りません。売掛先としても意図があって特約をつけているのです。

ファクタリング業者の中には、稀にヤミ金に近いようなところもあります。そういったところから厳しい取り立てがされる事例もありました。よってそういったことを避けるために特約をつけているのです。

特約削除の交渉をする場合には、まず売却先の安全性を伝えてください。まっとうな業者であることを伝え安心してもらうのです。そのうえで削除のお願いをするのがおすすめですよ。

ファクタリングなのに利息が発生!

ファクタリングで利息が発生するのはおかしいですよね。
利息が発生するのは融資です。ファクタリングは売掛金の売却なので、利息が発生するわけがありません。

しかし実際にファクタリングを装った高利貸し業者が現れたことがあったのです。

売掛金の買い取り契約を装い、実際には売掛金を担保とみなして資金を融資し利息をとっていました。実はこの行為は貸金業法の違反に該当します。

そもそもファクタリング業者の多くは貸金業登録をしていません。そもそも融資ではないので貸金業登録をする必要はないからです。だからこそ融資をしてはいけませんし、利息をとってはならないのです。

実際にファクタリングを装って利息をとっていた業者は裁判にかけられて有罪判決を受けています。

有罪とはいってもあくまで業者側であり、利用していた会社は被害者です。ファクタリングそのものには問題はないので安心してくださいね。