ビジネスローン 2019.02.05

ビジネスローンとファクタリングを比較その4|審査難易度の違い

資金調達をする上で、審査難易度は極めて重要です。
どんなに条件が良い資金調達法であったとしても、審査を突破できなければ意味がありませんよね。資金調達が出来ないわけですから。

こちらではビジネスローンとファクタリングの審査難易度を比較します。どちらのほうが審査難易度は高いのでしょうか?どちらのほうが審査難易度は低いのでしょうか?

過去に資金調達の審査に落ちてしまった経験がある、という方は必見です。

審査難易度はファクタリングのほうが低い!

審査難易度はビジネスローンよりもファクタリングのほうが低くなっています。

その理由として審査対象があります。

 ファクタリングの主な審査対象・・・売掛先
 ビジネスローンの審査対象・・・自社

「審査対象と審査難易度にどんな関係性があるの?」

実は審査対象と審査難易度は密接に関わっています。
そもそもなぜ資金調達の審査で落ちてしまうのでしょうか?

主な理由としてあげられるのが、「返済能力」です。売上が少なかったり利益が少なかったり債務超過に陥っていたりすると、返済能力がない、と判断されてしまいます。

その返済能力は自社のものですよね。あなたの会社の経営状況が悪いからこそ資金が必要になるわけ。さらに返済能力も低いとなれば、当然審査に落ちてしまいます。

しかしファクタリングは売掛金の売却です。売掛金を支払うのは自社ではありませんよね。取引先が支払います。よって自社の経営状況についてはあまり問題視されません。

 赤字である
 債務超過である
 資金がショート寸前である
 税金を滞納中である

自社が上記のような状況であったとしても、ファクタリングであれば利用できる可能性もあります。

ただし売掛先が上記のような状態であれば、ファクタリングは利用できませんよ。要は審査対象が異なるので、自社の状況が悪い時にはファクタリングの審査のほうが通りやすい、ということなのです。

ファクタリングの取引方法によっても審査難易度は異なる!

ファクタリングには2つの取引方法があります。

 2社間ファクタリング
 3社間ファクタリング

実は取引方法によって審査難易度が異なってきます。
2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが審査は易しいですよ。

では、なぜ3社間ファクタリングのほうが審査難易度は低いのでしょうか?

理由は売掛金の回収方法かかわっています。

 2社間ファクタリングの売掛金の回収方法・・・通常通りに自社に売掛金が振り込まれ、自社から業者へ振込
 3社間ファクタリングの売掛金の回収方法・・・ファクタリング業者に売掛先が直接振込

要は、2社間ファクタリングは自社が間に入ることに。一方で3社間ファクタリングは売掛金の回収に自社は関わりません。

ファクタリング業者としては、自分たちのみで回収できたほうが安心なのです。間に申し込み企業が入ってしまうと、売掛金が入金した時点で使い込まれてしまうかもしれません。そうなると回収が困難になってしまいます。

ちなみにファクタリングの手数料率にも取引方法による審査難易度の違いがあらわれていますよ。

 2社間ファクタリングの手数料率相場・・・10%から30%程度
 3社間ファクタリングの手数料率相場・・・1%から10%程度

3社間ファクタリングのほうが手数料率相場は低いのですが、要はそれだけリスクが低い、ということ。業者としてのリスクが低いからこそ、有利な手数料で対応してくれるわけです。

ビジネスローンは業者の種類によって審査難易度が異なる

 ノンバンクのビジネスローン・・・審査難易度が低い
 銀行のビジネスローン・・・審査難易度が高い

実は銀行のほうが有利な金利設定なのです。
貸し倒れリスクもあるので、銀行のビジネスローンは審査難易度が高くなっています。