ビジネスローンとファクタリングを比較その2|貸し倒れリスクの違い
ビジネスローンとファクタリングによる資金調達は全く異なるものです。
ビジネスローンは融資であり、ファクタリングは売掛金の売却です。売却と融資は全く異なるものですよね。
異なるものであるからこそ、どちら利用したらいいのかで迷ってしまいます。実際に単純比較できない部分も多々あるわけです。
こちらではビジネスローンとファクタリングを貸し倒れリスクで比較します。売掛金には貸し倒れリスクが常にあるわけですが、ビジネスローン利用時はどうなるのでしょうか?ファクタリング利用時はどうなるのでしょうか?
ファクタリングであれば貸し倒れリスクがゼロ
ビジネスローンは融資です。売掛金は全く関係ないので、売掛金に貸し倒れが発生すれば損失が発生することに。予定していた入金がないとのことで、窮地に陥ってしまうことも考えられるのです。
ファクタリングに関しては売掛金を売却してしまいます。よって売却した売掛金が貸し倒れたとしても損失は一切ありません。
「ファクタリング業者から請求されるんじゃないの?」
不安に思っている方も多いのではありませんか?仮に売掛金が貸し倒れ状態になってしまえば、ファクタリング業者も困ってしまいます。利益が出ない状態になってしまいますよね。
しかしそもそもファクタリングは「償還請求権なし」の契約となっています。貸し倒れが発生したとしても自社が支払う必要はない、ということなのです。貸し倒れのリスクも承知した上でファクタリング業者は売掛金を購入しています。
貸し倒れが発生してもファクタリング業者は平気なの?
ファクタリング業者としても回収活動はしっかりと行います。
回収できなかった場合には、裁判などを実施し差し押さえなどで対処することもあるのです。全額回収できなかったとしても、一部の回収で対応することもありますよ。
一方でファクタリング業者は手数料を設定していますよね。実意はその手数料の中に貸し倒れ率を参入しているのです。売掛金は将来に支払われるものなので、入金は絶対ではありません。よってファクタリング業者も多少の貸し倒れは織り込み済みなのです。
たとえば貸し倒れ率が1.0%であれば、手数料率を1.0%加算すれば対応できますよね。業者としてもリスクには対応しているので。仮に対象の売掛金が貸し倒れてしまったとしても大丈夫です。
2社間取引のときはどうすればよいの?
2社間取引のケースでも貸し倒れに対応する必要はありません。
ファクタリングの3社間取引であれば、ファクタリング業者が直接売掛先から回収するので自社は何もしないでOKですよね。貸倒れが発生したとしても、自社で回収を行わなくて平気であることは、ファクタリングに詳しくない方でも何となく分かるでしょう。
注目しなければならないのが2社間取引です。
2社間取引は、通常どおりに自社に売掛金が入金されてきます。そして入金されてきた売掛金をファクタリング業者に振り込んで取引が完了となります。
よって2社間取引の場合は、「貸し倒れたら自社が代わりに支払わなければならないのでは?」と思っている方も少なくありません。
実は2社間取引で貸し倒れが発生しても、代わりに取り立てなどを実施する必要はありません。立て替えなくてもOKです。
2社間ファクタリング利用時に貸し倒れが発生したらファクタリング業者へ通知してください。そこからはファクタリング業者が代わりに取り立てることになります。自社が責任取らされることはありません。
貸し倒れ率が高い会社はファクタリングを利用しよう
売掛金の貸し倒れが多く発生している会社は、リスクを回避するためにもファクタリングを活用しましょう。
ファクタリングを利用すれば、貸し倒れ率を引き下げられます。会社の資金も確保しやすくなるわけです。