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ノンバンク 2018.12.26

3つの消費者金融系ビジネスローンの特徴とは?|SMBCモビット・プロミス・アイフル

消費者金融は何も個人に対してのみ貸付を行っているわけではありません。

特に大手に関しては事業者向けのローンも実施しているのです。

こちらでは

  • SMBCモビット
  • プロミス
  • アイフル

の3つの消費者金融が行っているビジネスローンについてお伝えします。

それぞれのビジネスローンはどのような特徴があるのでしょうか?

 

SMBCモビットのビジネスローンの特徴とは?

・高額な貸出にも対応!

SMBCモビットであれば、最高で800万円の貸し出しも可能です。

消費者金融の貸し出し額に関しては、中小になると50万円や100万円というケースも珍しくありません。しかしSMBCモビットは大手の消費者金融なので高額の貸し出しにも対応しているわけです。500万円以上の融資を受けた方もいます。

ただし融資額に関しては審査の上で決定されることなので、必ずしも高額の貸し出しがされるわけではありません。

最低貸し出し額は1万円なので、数万円の貸し出しに限定されてしまう恐れもありますよ。

・年齢条件と金利について

  • 年齢条件・・・20歳から69歳まで
  • 金利(実質年率)・・・0%から18.0%

年齢については比較的幅広く対応しています。60代まではカバーしてくれているのです。

金利は3.0%と低い設定がされる可能性もありますが、限度額に強い影響を受けることになります。高い限度額設定だと低い有利な金利になりますが、少額貸し出しの場合は18.0%に近い金利設定になるので注意しましょう。

 

プロミスの事業者カードローンの特徴とは?

・限度額は?

1万円から300万円までの設定となっています。

自業者向けのローンではありますが、比較的少額の貸し出ししか行われて負いません。設備投資などの大きな資金を借り入れるのにはあまり適していないのです。

少しでも高い融資をしてもらうためには、経営者の個人信用情報などが大きく影響してくるので注意してくださいね。

・有資金使途とは?

事業者向けのローンではありますが、使途については限定されていません。

生計費と事業融資の併用が認められている珍しいビジネスローンなんです。

何も運転資金としてしか利用できないわけではありませんよね。ちょっとした飲食代金に利用することだってできるわけ。

・金利と年齢条件について

  • 金利(実質年率)・・・3%から17.8%
  • 年齢・・・20歳から65歳まで

金利については最高実質年率が17.8%と若干有利に設定されています。

最低実質年率の6.3%に関しては、簡単に設定されるわけではありません。基本的に最高貸し出し金額の300万円ほどの限度額設定にならないければ難しいです。

 

アイフルの事業サポートローンの特徴とは?

・限度額は?

法人経営者であれば最高300万円までとなっています。

個人事業主である場合には250万円までとなっています。

小額の融資が主体となっていますが、じつはアイフルにはもう一つ事業向けローンが用意されています。「不動産担保ローン 事業サポートプラン」です。そちらのローンであれば、不動産の価値にもよりますが最高1億円までの融資が受けられますよ。設備投資資金としても利用可能です。

事業サポートローンは担保が不要なので、気軽に利用できるタイプのビジネスローンです。

・金利と年齢条件について

  • 金利(実質年率)・・・775%から18.0%
  • 年齢・・・20歳以上

大手消費者金融系のビジネスローンとしてはかなり高い金利設定となっています。最低実質年率でも12.775%なので腰が引ける方もいるかも知れません。通常の個人向けローンと基本的に大きな違いはありません。

年齢条件については20歳以上となっています。上限年齢は設定されていますが。高齢になると審査は厳しくなるので注意してくださいね。

ビジネスローン 2018.12.25

ノンバンクのビジネスローンを利用するデメリット3つ!

ノンバンクのビジネスローンには最短即日融資にも対応しているなどのメリットもあります。審査難易度が低い、ということも知られており、利用するハードルが若干低くなっていますよね。

 

だからといって借金をすることにはかわりありません。デメリットもいくつかあるので、それらを把握した上で利用するかを判断しなければならないわけです。

 

こちらではノンバンクのビジネスローンのデメリットについてお伝えしますね。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのデメリット1つ目|ヤミ金が紛れ込んでいることも

 

・安全性に問題あり

 

銀行であれば、基本的にまっとうな営業を行っています。法外な金利で貸し付けてくるような心配はありません。

 

しかしノンバンクのビジネスローンに関しては、すべてがまっとうな業者とは限りません。巧妙にヤミ金が紛れ込んでいます。そのような悪徳業者を利用してしまわないように気をつけなければなりません。

 

・ヤミ金であるかの判断基準とは?

 

もっとも確実なのが金融庁のサイトで貸金業登録を確認することです。

業者名などで検索を行ってください。もしも検索で問題がなければ、その業者は貸金業者として登録している、ということになります。ヤミ金ではありません。

 

他にも住所や電話番号、更にはホームページの有無などで確認する方法もあります。ヤミ金は存在を消したいと思っているので、住所や電話番号、さらにはホームページなどを公開していないことが多いのです。公開していればヤミ金ではない確率が高まります。

 

口コミをネット検索しても良いでしょう。

利用者の実際の体験談を参考にするわけです。

すべての口コミが信頼できるわけではありませんが、一定の参考になることは確かです。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのデメリット2つ目|金利が高く設定されている

 

・年利10%を超えることが当たり前

 

ノンバンクのビジネスローンの問題点として金利があります。

金利が極めて高く設定されているので、借りたよりもかなり高額な返済をしていかなければなりません。

 

銀行融資であれば10%を超えるようなことはほとんどありません。

企業向けの銀行融資ともなると5%未満は当たり前で、条件が良ければ年1%から2%程度で貸し出してくれるのです。

 

一方でノンバンクのビジネスローンに関しては、年利で15%や18%になることも少なくありません。短期間で返済できればよいのですが、長期間で返済する場合には大きな負担になることに。

 

ちなみに金利の支払額は借金額と期間にかかってきます。よって繰り上げ返済をうまく活用しましょう。

余裕があるときは多めに返済をしておくと、それだけ返済が楽になります。途中で一括返済しても構いませんよ。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのデメリット3つ目|限度額が低く設定されている

 

・高額の借り入れは難しい

 

ノンバンクのビジネスローンに関しては、基本的に少額の貸し出しがメインとなっています。1,000万円を超えるような大きな貸し出しには対応していないことがほとんどなのです。

 

中には数十万円にしか対応してくれないノンバンクもあり、高額の融資には適していません。

 

あなたの借入希望額によってはノンバンクを利用しないほうが良い、ということに。もちろん小額の融資を希望しているのであればノンバンクはおすすめですよ。

 

・ノンバンクから高額の借り入れをする方法はあるのか?

 

不動産担保型のビジネスローンを利用しましょう。

 

不動産の価値によっては高額の借り入れができる可能性があるのです。

もちろん不動産の価値が低く判定されてしまう場合には高額の借り入れはできません。担保価値による部分が大きいわけですが、数千万円程度の借り入れができる可能性はありますよ。

ビジネスローン 2018.12.25

ノンバンクのビジネスローンを利用するメリット3つ!

事業の資金調達先としてノンバンクのビジネスローンを避けている方も多いのではありませんか?ノンバンクといえば高額の利用ができないイメージもありますよね。金利が高い、といった印象もあるでしょう。

 

しかしメリットが無いわけではありません。

 

こちらではノンバンクのビジネスローンを利用するメリットについて詳しく解説します

 

メリットを知ることで利用したくなるかもしれませんよ。

利用するかしないかの判断はメリットを知ってからでも遅くはないのです。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのメリットその1|融資スピードが極めて早い

 

・最短即日融資も可能である

 

ノンバンクのビジネスローンの最大のメリットと言ってもよいのが、申し込みから融資のスピードまでのスピードです。最短即日融資も可能なので、早急に資金調達したいときにも対応できるわけです

 

そこで知りたくなるのは、なぜノンバンクのビジネスローンは融資スピードが早いのか、という部分でしょう。

ノンバンクの融資スピードが早いのにはいくつかの理由があります。

 

  • スコアリング審査を導入している
  • 必要書類が少ない
  • 無担保融資のケースが多い
  • 審査難易度が低い

 

審査については情報を数値化してしまいます(スコアリング審査)。その数字である程度の当落を決定しているのです。機械的に審査をしているので、時間はかかりません。

 

必要書類の少なさにも注目しましょう。銀行融資などと比較すると用意しなければならない書類が圧倒的に少ないのです。確認書類が少ないので、審査にも当然時間がかかりません。

 

ノンバンクのビジネスローンの中には無担保のものも多くあります。無担保であれば担保商品などを確認する必要もないので、それだけ時間短縮になります。

 

審査難易度も融資スピードには関わります。審査難易度は銀行融資と比較しても低く設定されているので、時間を掛けずに済むわけです。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのメリットその2|選択肢が多い

 

・ノンバンクのビジネスローンは多種多様である

 

ノンバンクと一言で言っても様々なところがあります。

 

  • 消費者金融
  • 信販業者
  • 街金
  • ビジネスローン専門業者

 

数多くの業者があるので、金利条件であったり貸し出し条件であったりなどが異なっています。要は自身にマッチした条件の借り入れがしやすい、といった特徴があるわけです。

 

選択肢が少なければ、比較検討さえできないかもしれませんよね。しかしノンバンクのビジネスローンであれば、さまざまな業者を比較検討して、より良い条件の業者を探すことも可能ですよ。

 

ノンバンクだからといって全てが少額の貸出しか行っていないわけではありません。不動産担保型であるとか有価証券担保型であれば、担保の評価額が高ければ高額の資金調達ができるチャンスもあるわけ。

 

業者の数が多いだけではなく商品の数も多い、ということは理解しておきましょう。

 

 

ノンバンクのビジネスローンのメリットその3|柔軟な審査を行っている

 

  • 赤字企業でも利用可能
  • 税金を滞納中であったとしても利用可能
  • 債務超過であったとしても利用可能

 

審査の厳しい銀行であれば、赤字で利用できないこともあります。税金を滞納しているだけで審査を落とされることもあり、債務超過が足かせとなって貸し出しを拒否される恐れだってあるわけです。

 

しかしノンバンクのビジネスローンに関しては、基本的に銀行の融資が難しい会社が利用することが多いです。よって審査難易度については基本的に引き下げられており、個別に柔軟対応してくれます。

 

もちろん赤字が影響して審査落ちになることもあるでしょう。しかし一律で足切りのようなことはしてきません。赤字でも審査してくれますし、税金を滞納中でも審査してくれますよ。

ビジネスローン 2018.12.25

ノンバンクのビジネスローンの審査を突破する方法とは?

ノンバンクのビジネスローンを利用した資金調達を簡単だと思っていませんか?

確かに銀行融資と比較すると簡単かもしれません。しかし審査通過率はもちろん100%ではありません。審査に落ちてしまっている方も少なからずいるわけです。

 

そこで考えていかなければならないのが、ノンバンクのビジネスローンの審査を確実に突破するためにはどうしたら良いのか、ということです。

 

こちらではノンバンクのビジネスローンを突破するコツについてお伝えします。それほど難しい内容ではないので、肩の力を抜いてチェックしてもらえれば嬉しいです。

 

 

経営者の返済能力が高いことを証明できること

 

ビジネスローンということで会社がお金を借りる形にはなるのですが、実は経営者個人の情報も審査に大きく反映されることになります。会社情報だけではなく、経営者個人のクレジットヒストリーも確認されることになるので注意してください。

 

審査では経営者本人の返済能力の有無が調べられることになります。返済能力が高いと判断される場合には、融資してもらえる確率が高まるわけです。一方で返済能力が低いと判断されてしまうと、否決される可能性が高まります。

 

では返済能力が高いこと証明するためにはどうしたら良いのでしょうか?

 

  • 個人的借入件数がゼロであること(少ないこと)
  • 個人的借入金額がゼロであること(少ないこと)
  • クレジットカードやカードローンの返済を計画通りに行っていること(遅れが出ていないこと)
  • 現状で滞納していないこと
  • 過去に債務整理を行った経験がないこと(過去5年間から10年間以内)

 

注目してほしいのは借金の有無です。

借金があるということは、返済先があるということになるので返済能力を低く判定される原因になってしまいます。

 

よって借金がない状態。いわゆる借入件数ゼロ・借入金額ゼロの状況が最も望ましい、ということに。

 

さらに個人信用情報には過去24ヶ月分の借入状況・返済状況が記録されています。特に大切なのが返済状況です。毎月計画通りに返済を行っていれば問題はありません。しかし返済に遅れた経験があると、その情報がバッチリ記録されてしまうのです。返済能力がない可能性が出てくるので、ノンバンクとしては低く評価せざるをえません。

 

債務整理情報も審査に大きく関わっておくことは指摘しておかなければならないでしょう。

債務整理とは任意整理・個人再生・特定調停・自己破産などです。それらは借金を計画どおりに返せず、減額したりゼロにしたりする行為のことを指しています。

 

要は計画性のない借金をしたことがある、という証明になってしまうわけ。いわゆる「金融事故を起こした」ということになるので、債務整理情報が個人信用情報に残っている場合には、ほぼ100%審査落ちになってしまいます。

 

ここで知っておいてほしいのは、個人の借り入れが会社の借り入れにも関わってくる、ということです。経営者の方は個人的な借り入れについても気をつけなければなりませんよ。

 

 

精度の高い書類を用意すること

 

ノンバンクのビジネスローンであっても、いくつかの書類の提出を求められることになります。書類の準備を面倒に感じていませんか?たしかに面倒にも感じるかもしれません。しかし書類内容によっては、借り入れが更にしやすい状況になることも考えられるのです。

 

特に重要になってくるのは以下の2つの書類です。

 

  • 収支計画書
  • 事業計画書

 

上記の書類は融資を受けることで今後どのような経営状態になるのかをシミュレーションしたものになります。もちろん経営状態が良くなることを想定しますよね。

 

そこで注目してほしいのが、その根拠です。なぜ経営状態が良くなるのかを説明できる書類作りをしてください。ノンバンク側を説得できる書類になっていれば審査は通ったも同然ですよ。

ビジネスローン 2018.12.20

ノンバンクのビジネスローンの利用事例3つ!

最も多くの事業者が資金調達をするために利用しているのが「ノンバンクのビジネスローン」です。気軽に利用できる、といったメリットがあるからです。しかし金利の高さなどのデメリットもあるので注意してくださいね。

こちらではノンバンクのビジネスローンの利用事例について紹介します。実際にどのようなことにビジネスローンが利用されているのでしょうか?

利用事例を知ることで、自身の利用方法が適切であるか確認することも大事ですよ。

ノンバンクのビジネスローン利用事例1つ目|保証枠外で新たな融資が不可!機会の修理費用として200万円の融資を受けた事例

ある事業者ですが、信用保証付きの融資を受けて運転資金を調達してきました。

総借入高は3,000万円ということでかなり高額まで借り入れてしまったのです。

そんな状況のときに、会社で利用している機械設備が壊れてしましました。その機会が故障したままになってしまうと、生産ラインが止まってしまい商売になりません。そこで修理を依頼することにしたのですが、修理費用の見積もりを出してもらうと200万円。

それだけ高額の費用は自社だけでは賄えそうもないのでいつも利用している金融機関に対して融資を依頼したのです。しかしすでに3,000万円借り入れていることもあり、保証枠の限度額まで到達しており、新たな借入は不可、と伝えられてしまいました。

困ってしまったわけですが、そこでノンバンクのビジネスローンを利用することにしたのです。補償枠などは関係なく200万円の新たな借り入れに成功しました。

機会はすぐに修理され、製造ラインも正常に戻ったのです。現在では厳しいながらも返済については滞りなく行えています。

ノンバンクのビジネスローン利用事例2つ目|起業資金として300万円を調達した事例

ある方ですが、長年勤めた会社を退職し独立しようと思っていました。

コンピューター関連の事業を立ち上げようとしていたのです。

今までの蓄えを事業資金としようとしてのですが、足りないことが判明。しかし資金調達をしようにも事業をまだ行っていないので、なかなか借り入れできるところが見つからないのです。

※企業としての実績がないと基本的には借り入れはできません。

もちろん個人として借り入れる方法もあります。しかしその場合は総量規制が関わってきてしまいますよね。年収の3分の1までしか借りられないわけです。

こちらの方は300万円の融資を希望しているわけですが、現在の年収は500万円なので全く足りません。

そこでこちらの方はノンバンクのビジネスローンを利用することになりました。ノンバンクのビジネスローンも創業してからの期間なども審査には関わります。しかし自宅を担保に入れることで300万円の資金調達が問題なく行えたのです。

念願の起業もでき、現在では販路拡大のために忙しい日々を過ごしています。

ノンバンクのビジネスローン利用事例3つ目|燃料費急騰に対処するために利用

運送業を行っている事業者の事例ですが、ある時、軽油価格が一気にアップしてしまいました。その影響で資金がショートしかけてしまったのです。

だからといってすぐに運送費を上乗せすることもできません。このままではいつか資金がショートして破綻してしまうかもしれません。

銀行からの融資も考えてみましたが、赤字決算を指摘され拒否されてしまいました。

そこで申し込んだのがノンバンクのビジネスローンです。

ノンバンクのビジネスローンであれば多少の赤字決算であったとしても借り入れできるチャンスがあります。こちらの事業者は300万円の調達に成功。しかも申し込みの翌日に融資してもらえたのです。

スピード融資のおかげで燃料費の高騰にも問題なく対処できたわけです。

ビジネスローン 2018.08.07

ビジネスローンの手続きではどんな書類が必要?

ビジネスローンの手続きではどんな書類が必要?

信販会社、リース会社等々、多くのノンバンクが提供するビジネスローン。そのメリットのひとつが、必要書類が少なく手続きが簡便であること。急な資金需要にもスピーディに対応できるのが大きな魅力です。

それでは、具体的に、ビジネスローンの申請にはどのような書類が必要なのでしょうか。申請書に添付する書類の種類、提出の際の注意点などについて確認していきましょう。

「事業を行っていること」を示す

ビジネスローンはその名の通り、事業用資金を提供する融資商品です。そのため、審査の際、申請者が何らかの事業を本当に行っているかを確認します。ここで必要となるのが事業を行っていることを「疎明」する書類です。

とくに、個人事業の場合、事業を実際に行っているかがわかりにくいことがあるため、提出が求められることがあります。疎明は「証明」ほど厳格ではありません。事業が推定できる程度の資料を提出すればOKです。

具体的には、のちに説明する決算書や、請求書や領収証など業務に伴い作成する書類、許認可事業の許可証等、業界団体の会員証など様々なものがあります。疎明資料に当たるものが乏しくても、実際に業務を行っているのであれば、それほど心配はいらないでしょう。

最重要書類は会計・税務署類

審査で最も重視されるのは、当然のことながら、事業によりしっかり稼ぎ、借り入れを返済できるか否か。それを判断するための、重要な資料となるが決算書などの財務関連書類です。

中小企業、あるいは個人事業主がビジネスローンの審査で提出することが多いのが、毎年度税務署に提出する確定申告書、青色申告決算書等です。個人事業主で白色申告を利用している場合には、収支内訳書などがこれにあたります。

確定申告を行うと、税務署印が入った申告書や決算書の写しがもらえます。この印鑑が非常に重要ですので、写しが保存されていないか調べましょう。また、会社代表個人の課税の状況がわかる源泉徴収票などを求められることもありますので、確実に保管しておきたいところです。

なお、決算書等は、直近のもの、あるいは過去3年度分を提出する場合など様々。またビジネスローンの中には決算書や個人の収入証明が不要のものもあります。もし、確定申告書を紛失してしまっている場合は検討対象となるでしょう。

事業計画で返済計画を示す

決算書など財務資料はいわば過去の記録ですが、借りたお金をビジネスに回して利益を出すための、今後の事業構想も重要です。

ビジネスローンでは、資金の使途や売上の見通し等を示す事業計画書や、資金繰り表などの提出を求められることがあります。これらの書類は、ビジネスローン会社ごとに既定の書類フォーマットが用意されていることが多いようです。

事業計画等を作成する際には、売上だけではなく、返済原資となる現預金などのキャッシュが毎月確保できることを示すことが重要です。売掛金回収など、売上額が実際にキャッシュとして手元に入る過程を意識して計画するのがポイントです。

なお、ビジネスローンには用途等が自由で、事業計画等が不必要なものも多数あります。急な資金需要がある場合は検討してみてください。

ローン各社によく確認を

ビジネスローンで必要となる書類は、商品の種類により大きく異なります。たとえば不動産担保や保証人をつける場合はその関連の書類が必要になることは言うまでもありません。

逆に決算書や事業計画書が必要なく、本人確認書類のコピー程度の提出で、ネットのみで完結、即日融資できる商品もあります。事前に利用を検討するローンの必要書類を確認しておきましょう。

また、一般論として、詳細な提出書類をしっかり用意したほうが、利息その他、良い条件で借りられるチャンスが増えます。財務状況等にある程度の信頼性があり、準備時間もあるのであれば、税理士・会計士のアドバイスを受けながら、詳細な書類を整備することをお勧めします。

ビジネスローン 2018.08.07

ビジネスローン利用者の声

ビジネスローン利用者の声

事業用資金を、スピーディに調達できるビジネスローンは、資金繰りに日々頭を悩ませる経営者にとって、心強い味方です。

最近では、ノンバンクが提供するサービスでも、不動産担保融資から手形貸付、無担保・無保証のカードローンまで、手法は多様化しています。

しかし、ビジネスローンをはじめて利用する際は、なにかと不安なものです。そこで、利用の参考として、ビジネスローンを利用した経営者、個人事業主の声を紹介します。

Aさん 印刷会社経営

バブル期に起業、30年続く小さな印刷会社です。最近の業績悪化で、それまで借りていた銀行の運転資金のリスケを実施することになり、借り入れができなくなりました。ちょうど起死回生で、大きな新規顧客が取れそうだったのですが、新しい投資のためのお金が足りない状態に悩まされました。

思いついたのが、数年前、相続した田舎の土地を担保にすること。しかし、この土地はあまり資産価値が高いわけではなく、所有するだけで固定資産税が無駄になるような状況でした。これを担保に、ノンバンクのビジネスローンで利用できないかと考えたのです。

ネットで見つけたのが信販系のビジネスローン。不動産担保融資に強く、審査が早いとアピールされていたので、ダメ元で問い合わせてみたところ、資金調達が可能とのこと。しかも、3日程度で入金ができるとのことでした。

それまでノンバンクは何となく不安で利用したことがなかったのですが、新しい投資に必要な資金調達ができ、大満足。無事、大きな新規顧客が取れたこともあり、今は経営が安定化し、ほっとしています。

Bさん フリーカメラマン(個人事業主)

サラリーマンを辞め、フリーで雑誌をメインにカメラマンとして活動しています。年収は400万円程度で、フリーランスだけに月ごとに大きく上下するのが難点。出版物のギャラは数か月後になることも珍しくはなく、職業柄、機材や消耗品の購入が多いので、時々お金が足りなくなることがありました。

いままで個人用の消費者金融を利用したことがありましたが、ビジネスローンのほうが若干低い利息になるということは聞いていました。そこで、借金はなかったのですが、いざという時のために、申し込みだけしておこうと考えました。

正直、個人事業主は審査が通りにくいと聞いていましたし、過去に消費者金融を使ったこともあったので、まったく自信はありませんでした。

申し込み時は、ネットから簡単に手続きができ、書類は決算書や確定申告書などを提出。なんと、すぐに審査が通りカードを作成することができました。今のところ、限度額は30万、利息は上限の14%くらい。つなぎ資金が足りなくなったときのために、いつでもATMで借りられる、返せることが心強いです。

Cさん 飲食店経営

地方都市の中華料理屋兼居酒屋を経営しています。昼間はサラリーマンでにぎわうなど立地が良いこともあり、経営は比較的安定、お金が足りなくなったことはあまりありませんでした。しかし、ある日事件が発生。大切な調理機材が故障してしまったのです。

営業を止められないため急いで買い替えましたが、思ったよりも大きな出費となってしまい、つなぎ資金がどうしても足りなくなりました。このままだとアルバイトの給与が出せなくなってしまいます。早く資金調達したいので、銀行よりも利息は高かったのですが、ノンバンク系のビジネスローンに頼むことにしました。

審査は極めて速く、あっさりと100万円の融資が認められました。申請書類、返済計画などをもっとたくさん出さなくてはならないと思っていたのですが、拍子抜けするほど即時の入金でした。大事な支払いをすまし、ひと段落ついたところで、税理士と一緒に、返済計画、資金繰り表を作成、現在月々の返済中で、財務状況は持ち直しつつあります。

ビジネスローン 2018.07.22

ビジネスローンとは?

経営者なら知っておきたい ビジネスローンとは?>

創業資金、運転資金、つなぎ資金、設備投資資金……。経営には様々な資金需要があり、その費用をすべて自己資金で賄うのは困難です。そのため、多くの経営者は、金融機関から融資を受けてそれらの資金を賄っています。

事業者向けの融資のサービスは数多くありますが、中でも、比較的短期で、少額の資金を簡単に借りる方法として最近増えているのが、各社から提供される「ビジネスローン」です。

ビジネスローンはどのようなものなのか、また、どのような金融機関がサービスを提供しているのか、融資を受ける際の注意点などについて解説します。

通常の銀行融資のメリット・デメリット

「ビジネスローン」という言葉に、はっきりした定義があるわけではありませんが、文字通り、事業のための融資を行うサービス。その中でも、とくに、簡単な審査、スピード決済、無担保・無保証で資金調達ができるサービスを指す場合が多いようです。

銀行や公庫、信用金庫などで一般的に行われる事業用融資は、創業やつなぎ資金、設備投資など、目的に合わせた細かいプランが提供され、条件も様々。融資担当者が、借り手の資産、事業の収益性や成長性、担保や保証の有無など、信用状態などを個別に審査し、融資の可否や金額や利息などの条件を決定します。

このような、通常の銀行融資の最も大きなメリットは、信用があることが認められれば、大きな額を低利で借りられることがあります。しかし、デメリットとして、審査が厳格で、貸付を拒否されたり、担保や保証を求められることが多いこと、財務諸表、将来の事業計画書、資金繰り表などの提出や、担当者と面談するなど、融資までのプロセスが複雑で時間がかかること、資金の使途が限定されることなどがあります。

ビジネスローンでスピード、審査も簡易

一方、最近増えているビジネスローンは、事業のために使う資金を、最短即日で貸し付けるサービスです。ATMやネット決済を利用し、極度額まで何度でも借り入れと返済ができ、非常に便利。です。用途についても限定は少ない傾向があります。

また、審査のプロセスも簡易。ほかの会社からの借り入れの有無、資産の状況、事業内容などをスコアリングして、融資の可否がすぐに決まるため、急な資金需要に素早く対応できます。また審査条件も比較的甘く、保証人も不要のものがほとんどです。

ビジネスローンを提供する会社は、増え続けています。大手の銀行のほか、大きな存在感を示しているのが、いわゆるノンバンク。クレジットカード会社(信販会社)やリース会社、消費者金融会社等、様々な企業が、独自のサービス内容のビジネスローンを取り扱っています。

計画的な利用で、ビジネスローンの利便性を生かす

利便性の高いビジネスローンですが、デメリットとしては、通常の銀行融資よりも貸付額が小さいこと、審査が簡単な代わりに、利息などの条件が厳しくなることなどがあります。とくに初めてビジネスローンを利用する会社や事業者は、設定されている最も高い利息が適用されることが多くなります。

融資を利用する場合、必要な資金を不足なく、また低利で借り入れしたいのは当然といえます。そのためには、安易にビジネスローンを利用する前に、公庫や銀行からの融資を含め、情報をしっかり収集し、最適な手段を検討することが大切です。

たとえ、つなぎのための運転資金であっても、切羽詰まってから借りられるところで借りる場合と、資金繰り表で想定されるキャッシュ不足を補うため、あらかじめ運転資金の融資申請をしておくのでは大きな違いとなります。計画的に、早めの対策を行うのが資金対策の基本です。

そのうえで、「いざという時」に備えるため、ビジネスローンを利用する選択肢を持っておくことで、安心感につながります。ビジネスローンは、利便性の高さを最大限に活用しながら、ほかの手段とともに賢く利用したいものです。

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