売掛金担保融資はいくらまで借りられるのか?
売掛金担保融資の利用を考えている方も多いのではありませんか?
しかし売掛金担保融資でいくらの資金調達ができるのか分からなくて悩んでいる方も多いでしょう。
中には少額の資金調達で問題ない方もいれば、高額の資金調達を希望している方もいます。資金調達に関しては希望額というものが必ずあるはずです。その希望額にマッチした方法を選ばなければなりません。
たとえば少額の資金調達であればノンバンクのビジネスローンがあります。高額を希望するのであれば不動産担保ローンがあります。しかし売掛金担保融資ではどの程度の資金調達ができるのかわからないのではありませんか?
こちらでは売掛金担保融資であれば、いくらの資金調達ができるのかを明らかにします。
売掛金が資金調達額の基本となる
ビジネスローンや不動産ローンに関しては、基本的に審査によって貸し出し金額が決まります。もちろん売掛金担保融資も貸し出し金額は売掛金によって決まるわけですが、その金額の基準が「売掛金の債権額」なのです。
たとえば100万円の売掛金を売掛金担保融資に利用する場合には、100万円を超える融資はしてもらえません。売掛金の債権額が上限となっているからです。
さらに債権額の満額を資金調達できるわけでもありません。業者側としても利益を得なければなりません。そこで掛目と呼ばれるもので一定額を差し引いたうえで融資することになるのです。
問題はその掛け目が「何%になるのか?」という部分です。
・掛け目の相場とは?
90%が相場となっています。
たとえば500万円の売掛金を利用するとして掛け目が90%であるとすると、資金調達額は400万円となります(400万円×90%)。
掛け目については業者によっても差がありますし、審査によっても変化することがあります。
ではどのような状況であれば掛け目は有利になるのでしょうか?不利になるのでしょうか?
掛け目が有利になる条件と不利になる条件とは?
・掛け目が有利になる条件例
売掛金担保融資は売掛金の価値が大きく反映されることになります。価値が高いと判断されれば掛け目は有利になります。
問題はどうなれば売掛金の価値が高いと判断されるのか、という部分です。
l 売掛先の経営状況が良い
l 売掛先の会社規模が大きい
l 売掛先と長く取引をしている
他にも売掛金の価値が高くなる条件はありますが、主に関わってくるのは売掛先です。そもそも売掛金を支払うのはどこの誰でしょう?自社ではありませんよね。自社は売掛金を受け取るだけであり、支払うのは売掛先です。
売掛金担保融資を実施している業者は、確実に支払ってくれる売掛先の売掛金であれば結果として損することはありません。安心して融資できるわけです。
売掛先が黒字続きであればどうでしょうか?売掛金の支払いを渋るようなことは想像できませんよね。
売掛先の会社規模が大きければ資金力もあるので、取引先の支払いを遅らせるようなことも考えにくいです。
取引を長くしている、ということであれば信頼関係も築けていると考えられるので、売掛金の入金確率が高いと判断されて有利な掛け目を設定されやすいことに。
ここで自社については審査ではあまり関わってこない、と気づいた方もいるかも知れませんね。全く掛け目に影響を与えないわけではありませんが、基本的には売掛先の状況次第なのです。
少しでも有利な融資を受けたいのであれば、信頼のおける売掛先の売掛金を売掛金担保融資に利用しましょう。
・掛け目が不利になる条件例
基本的には有利になる条件例と逆の状態となります。
l 売掛先の経営状況が悪い(赤字続きである)
l 売掛先の会社規模が小さい(中小企業である)
l 売掛先との取引期間が短い
特に2期や3期連続で赤字を出している売掛先の売掛金は低く評価されがちです。掛け目を低く設定されやすいので注意してください。