売掛金担保融資 2018.12.20

売掛金担保融資の利用までの流れとは?

創業間もない時期であったとしても、すでに売る上げがある状態であれば利用できる可能性があるのが売掛金担保融資による資金調達です。

売掛金を担保に入れることで融資が受けられるので、通常の担保がないビジネスローンよりも審査難易度が低く設定されているのもメリットです。しかし「利用した経験がない」という方も多いのではありませんか?

こちらでは売掛金担保融資の申込みから融資実行までの流れを紹介します。

資金調達をしたいと思っている方、売掛金担保融資が気になっている方は必見です。

1.申込みの実行について

まずは売掛金担保融資を行ってもらう金融機関を選ばなければなりません。

基本的には「銀行」または「ノンバンク」から選ぶことになります。

申し込みを行う金融機関を選ぶときですが、利用条件なども必ずチェックしましょう。さらに貸出条件なども確認してください。どの程度手元にお金が入ってくるのかが重要になるわけです。

仮に審査は突破できたとしても、必要額が調達できなければ意味がありませんよね。

申し込みを行う金融機関が決まったら、必要書類を集めましょう。

必要書類については、申し込みを行う金融機関側から指定されます。指定された書類をかけることなく準備してください。

一般的な必要書類を以下に簡単に記載します。

l 経営者の本人確認書類

l 決算書(財務諸表)

l 売掛金や買掛金の一覧表

l 売掛金を証明する書類(注文書・契約書・発注書・納品書・請求書)

l 納税証明書

l 会社の口座の通常(売掛金の入金に利用しているもの)

2.金融機関による審査の実施

審査については金融機関側が行うことになるので、申し込みを行う側は待っている他ありません。

審査で重要視されるのは、売掛先の信用です。売掛金が担保として入ることになるので、その売掛金が信用できるものであるかを確かめるわけです。売掛先の経営状況などを確かめた上で判断を下すことになります。

もちろん自社の審査も行われることになります。経営状況などが確認されますが、赤字であるからといって利用できないわけではありません。一定の資金力があると判断できる場合には、OKを貰える可能性が高まります。

3.売掛金の担保としての価値を確認する

こちらについても金融機関側が行うことなので、自社があれこれと行ういことはありません。

売掛金の担保価値ということですが、要は入金の確実性をチェックするわけです。

そもそも売掛金が100万円だとすると、入金はされても100万円です。設定額を超えることがないので、その入金が確実に行われるかが判定されることに。

担保の価値の評価には、取引先との契約書類の確認なども行われます。どのような契約で取引が行われているのかを確認されるわけです。

ちなみにより審査を慎重に行ってくる金融機関であると、外部の調査会社による調査が行われることもあります。

4.契約の締結

貸し出しの条件などが決まったら通知があるので確認をしてください。

問題がなければそのまま契約へと至ります。

もちろん契約内容に不満がある場合には無理をして契約を結ぶ必要はありません。契約を拒否する権利もあるのです。

売掛金担保融資に関しては、証書貸付となります。カードローンのように限度額が設定され、損限度額までであれば何度でも借り入れができるわけではありません。借り入れ1回ごとに契約を結ぶことになります。

5.債権譲渡登記

こちらについても金融機関側が手続きを行うことになります。

売掛金は債権なので、その譲渡登記をなければなりません。

ちなみに登記については費用がかかるので、別途請求されることになります。基本的には数千円程度となっています。

6.融資が実行される

登記が完了されるといよいよ融資されることになります。

指定した口座に振り込まれることになります。

基本的に売掛金担保融資に関しては、使途は限定されていません。運転資金としてもOKですし、設備投資資金としてもOKです。