日本政策金融公庫利用の注意点
日本政策金融公庫利用の注意点
低金利で創業したての頃などにも融資を行ってくれるのが日本政策金融公庫です。多く方が利用を考えているとは思いますが、注意点もあります。注意点をしっかりと理解した上で申し込みを行わなければ、申請がうまくいかないことも考えられます。融資が受けられない状況になってしまうこともあるわけです。
こちらでは日本政策金融公庫における注意点をいくつかお伝えします。
■提出書類にミスが有る
・記入漏れなどがあると審査落ちになる可能性あり
提出書類は極めて重要です。日本政策金融公庫側も誰にでも融資をおこなうわけではありません。一定の基準をクリアした方のみに融資を実行するわけです。
記入漏れ程度であれば再提出で済むかもしれません。注意しなければならないのが誤字脱字です。例えば決算書類等を提出する時に、その決算書類の数字を間違えてしまうと虚偽報告してしまったことになりかねません。
決算書類の数字がおかしい場合ですが「気づかれないのでは?」と思っている方もいるでしょう。しかし審査は様々な企業の情報をいつも見ているわけです。ある意味ではプロでもあるので、多くの場合は気づかれてしまいます。仮に粉飾決済などと判断されてしまえば確実に審査落ちです。
融資を受けたいのであれば、日本政策金融公庫に限らず書類の提出前に確認してください。ミスがないようにした状態で審査を受けるべきなのです。
・字はなるべく丁寧に!
書類に関しては審査しやすいように心がけることも大事です。達筆の方もいますが、読みづらくなってしまえば審査にも余計な時間がかかってしまいます。
特に手書きで書類を作成する方は丁寧な字を記載してください。何もうまい字である必要はありません。読みやすければOKです。
■資金使途が不明瞭である
・運転資金
・設備投資資金
日本政策金融公庫で対応している資金使途は上記の2つになっています。融資されたお金を他の目的では利用できません。だからこそ融資されたお金の使いみちに関しては明瞭にしておかなければならないわけです。
・運転資金とは?
運転資金は通常の取引で必要になる資金、さらには一定の理由で一時的に増えてしまう運転資金のことを指しています。仕入れ代金や経営を維持するために必要な資金として利用できるわけです。さらに資金繰り悪化を補填する目的での利用も認められています。
運転資金に関しては比較的幅広くなっているわけです。
・設備投資資金とは?
設備にかかる費用のことを指しています。例えば物件を購入する資金であるとか、事務所の賃貸費用であるとか店舗の内装費用であるとか営業者や機械、そして事務用品なども設備投資の一環とされています。
■すでに借り入れを実施している
・ノンバンクからの借り入れには厳しい判断をされることも
日本政策金融公庫としてもしっかりと返済してもらわなければ困ります。そこで借入件数や借入金額についてはかなり厳しい判断を下してくることもあるわけです。
特に注意してほしいのがノンバンクからの借り入れです。
ノンバンクからの借り入れに関しては、金利が極めて高い設定となります。金利が高くなってしまえば、それだけ返済に負担が生じてしまうわけです。特にノンバンクからの借入金額が高額であると、審査ではかなり厳しい状況になってしまうので、すでに借り入れがある方はある程度は借金額を減らしておきましょう。
■面談で明確に答えられない
日本政策金融公庫からの融資を受けるためには面談が必要になります。面談では様々なことが聞かれるわけですが、それらに明確に答えられなければなりません。
「どのような目的でお金が必要なのか?」
「なぜこの金額が必要なのか?」
「返済計画に問題がないのか?」
上記のような質問をされることになります。
言いよどんでしまうと融資側も不安になってしまうのです。「この人に貸して本当に平気なのか?」と思われてしまわないように、わかりやすく説明できるようにしておかなければなりません。
プレゼンテーション能力が問われるので、事前に質問を想定して練習しておきましょう。