ファクタリング 2019.02.05

診療報酬ファクタリングのデメリット3つ!

診療報酬ファクタリングは入金を前倒しできるなどいの嬉しいメリットがあります。資金調達の方法として多くの医療機関に選ばれています。

その診療報酬ファクタリングですがデメリットがないわけではありません。こちらでは診療報酬ファクタリングのマイナス面をお伝えします。

何も資金調達法として駄目と言っているわけではありませんよ。マイナス面を知ることでより安全に活用できます。
デメリットを知ることも大切なのです。

診療報酬ファクタリングのデメリットその1|手数料が発生してしまう

他のファクタリングと比較すると有利に設定されていますが、手数料がかかること自体には違いはありません。

期日まで待てば、100%の額を受け取れますよね。しかし業者の利益分として手数料が発生してしまうことに。結果的に受取額は減ってしまうのです。

では診療報酬ファクタリングの手数料率はどの程度なのでしょうか?

1.0%から5.0%の範囲内に設定されていることが多いです。
手数料としてはかなり低く設定されていますが、本来の売上金よりも入金額が下がることには違いありません。

手数料率が1.0%であっても売上が1.0%減ることになってしまいますからね。利益も当然下がってしまいます。

日常的に利用し続けてしまうと経常利益率にも大きな影響を与え始めるので注意してください。

診療報酬ファクタリングのデメリットその2|継続して利用し続ける可能性あり

診療報酬ファクタリングだけではなくファクタリング全体に言えることです。
そもそもファクタリングは将来入金予定であるものを早く入金させるものですよね。ということはファクタリングを利用してしまえば、将来入金するものが減ることになってしまうわけ。

そうなると将来的にも資金繰りが悪化する可能性があることに。資金繰りが悪化すれば再びファクタリングを利用することになるかもしれません。医療機関の中にはファクタリングから抜け出せなくなってしまうところもあります。

診療報酬ファクタリングを利用する時には、今後の資金計画をしっかりと立てておかなければなりません。継続して利用するにしても、いつまで利用するのか程度の見通しは立てておくべきです。

理想的な利用方法としては、臨時の出費に対応するために利用する、といったものです。一時的に出費が多くなる時にファクタリングを利用すればそのときだけの利用で済む可能性が高いですよね。

一方で人件費であるとか賃料、さらには医薬品の仕入れ費用などの日常的に発生するコストを支払うためにファクタリングを導入してしまうと、今度も利用し続ける可能性が高いです。

もちろん日常的な出費に対応するために利用するのが絶対にNGというわけではありません。日常的な出費に対応したのであれば、徹底したコスト削減などを行いましょう。いずれはファクタリングから卒業できるような対策が必須です。

診療報酬ファクタリングのデメリットその3|全額買い取ってもらえない

3,000万円の診療報酬債権があるとします。
その3,000万円の全額を買い取ってもらいたいと思っても、診療報酬ファクタリングでは全額の買い取りを行っていません。

そもそも70%から90%程度の掛け目が設定されています。要は額面の70%から90%が買い取り対象になっているのです。

なぜ100%買い取りをしてくれないのでしょうか?

本来であれば全額買い取っても平気なはずですよね。診療報酬債権は貸倒れるリスクがゼロと言えるものです。しかしレセプト審査で通らない可能性があります。よって業者は掛け目を設定して全額買い取るようなことはしません。

では買い取りされない1割から3割の債権はどうなるのでしょうか?
診療報酬が支払われたタイミングでファクタリング業者側から入金されることになるんですよ。