資金調達 2018.10.11

日本政策金融公庫の面談|持参するものと注意点

日本政策金融公庫の面談|持参するものと注意点

日本政策金融公庫では融資を行う前にかならず面談を実施しています。その面談によって融資を実施するかを判断しているわけです。

そこで重要になってくるのが、どのようにして面談を切り抜けていくのか、ということです。

こちらでは面談時に持参していくべきものと注意点についてお伝えします。面談時のNG行為についてもお伝えしていくので、日本政策金融公庫を利用した融資を行おうと思っている方は必見です。

■日本政策金融公庫の面談で持参しなければならないものとは?

日本政策金融公庫側に借り入れ申込書を提出すると、日本政策金融公庫側から「持参資料」に関する情報が記された郵送物が届きます。基本的にその資料に掲載されているものを持参すればOKです。

以下に持参資料の一例を記載します。

・運転免許証(本人確認書類)
・印鑑
・創業計画書(創業前である場合は必須)(創業後の場合は不要)
・事情計画書
・源泉徴収票
・不動産の賃貸契約書または賃貸物件の説明書(賃料が把握できる資料)
・通帳(公共料金の引き落としがされているものや自己資金がわかる物が必要)
・住宅ローンの支払明細書
・店舗をこれから持つ場合は店舗の予定地がわかる地図

持参資料に関してはかなりの料にかることも考えられます。一つでも忘れてしまうと、正確な判断を下してもらえない可能性も出てきます。資料の提出のためにもう一度通わなければならないことも考えられるので、必ず確認をした上で面談に向かってください。

ちなみに事業計画書や創業計画書に関しては、根拠がなければなりません。なぜそのような数字になるのか(売上高など)、を明確に回答できなければならないのです。単なる願望であると、日本政策金融公庫側から一蹴されてしまうことにもなりかねません。

■面談の時間と服装について

・面談時間とは?

大体1時間から2時間程度となっています。
面談に関しては1回しかないので、その時間で事業などについてしっかりとした説明をしなければなりません。プレゼントをすることになるわけです。

面談時間についてはめいっぱい使う感覚が必要になってきます。短時間では相手を納得させられるわけがありません。だからこそ事前に面談を想定した練習が重要になってきます。様々な角度の質問に適切に答えられるようにしておくのです。

・服装は?

スーツが無難です。
自営業に近いような方もいると思うので、普段からスーツを来ていない方も多いかもしれません。よってカジュアルな格好で面談を受ける方がいることも確かです。

しかしカジュアルな格好であると信頼してもらえない可能性もあるのです。
「本当に事業に取り組む気があるの?」といった疑念を持たれかねません。

なるべくスーツで面談を受けてください。

■面談時の注意点

・売上根拠を明確にしておくこと

売上ですが事業計画書で予測していくことになります。なぜその売上金額になったのか、という部分を明確にしなければなりません。

根拠を答えられないのであれば、「計画性がない経営者」といったレッテルを貼られてしまいます。当然融資は受けられません。

売上根拠に関しては、精度の高い市場予測と実際の売上額を参考にして導き出していくものです。売上根拠を示せる資料を準備しておきましょう。

・借入額を明確にしておくこと

計画性のない方に対して融資を実行することはありません。
そこで重要になるのが借入額の明確化です。

500万円であれば、なぜ500万円が必要であるかを説明しなければなりません。運転資金や設備投資資金としての借り入れとなるのが日本政策金融公庫の融資制度です。だからといって単に「運転資金として必要なので」「設備投資資金として必要なので」ということでは貸してはくれません。その内訳を日本政策金融公庫側は知りたいのです。