資金調達 2018.09.11

日本政策金融公庫の制度融資のメリット・デメリット

日本政策金融公庫の制度融資のメリット・デメリット

創業したての頃やこれから起業する、という時にはどうしても資金が足りなくなりがちです。そのような時に助けてくれるのが日本政策金融公庫の制度融資です。創業融資などを行っており、銀行などの金融機関では対応してもらえないような状況の時にも資金調達ができるわけです。

しかし日本政策金融公庫にはメリットもあればデメリットもあります。
こちらでは日本政策金融公庫におけるメリットとデメリットについてお伝えします。

これから創業しようと思っている方、創業直後の資金調達に頭を悩ませている方は必見です。

■日本政策金融公庫のデメリット3つ!

①自己資金が必要である
②資金調達までに時間がかかる
③保証人を用意しなければならない

【①日本政策金融公庫と自己資金について】
日本政策金融公庫の融資ですが、自己資金額によって対応できる金額が異なってくることもあります。融資額の10%は自己資金がなければならない、としている融資制度もあるのです。

中には自己資金をほとんど用意せずに起業することを考えている方もいるかも知れません。調達予定の金額にもよりますが、最低でも数百万円は自己資金を用意した上で起業を目指しましょう。

【②審査に時間がかかってしまう】
審査だけで3週間以上かかるのが日本政策金融公庫です。

ノンバンクからの借り入れであるとかファクタリングなどの資金調達であれば、最短即日で対応してもらえることもあります。しかし日本政策金融公庫は即日対応を行っていません。審査にかなりの時間をかけてくるのです。

資金調達で時間がかかるものといえば銀行融資があります。銀行融資であったとしても、1週間から2週間程度で融資を実行してくれます。しかしそれ以上にかかってしまうのが日本政策金融公庫なのです。

日本政策金融公庫の審査には3週間なら1ヶ月はかかります、それからの融資となるので時間的な余裕がある方でなければ利用できません。

【③保証人について】
日本政策金融公庫のすべての融資が保証人を必須としているわけではありません。しかし用意しなければならないこともあるのです。できれば保証人を準備した上で申し込みができるような状況にしておきましょう。

■日本政策金融公庫のメリット③つ!

①借りにくい状況にも対応してくれる
②金利が圧倒的に低い!
③今後の借り入れがしやすくなる

【①創業前創業直後の融資にも対応】
ノンバンクや銀行ですが、創業3年目以上でなければ取扱をしていないケースが多いわけです。

しかし日本政策金融公庫であれば、創業前の融資や創業直後の融資にも対応しています。借りにくい状況であったとしても融資してもらえるチャンスがあるわけです。

少なくても業歴の短さを理由に足切りをされてしまうようなことはありません。

【②低金利での借り入れが可能である】
日本政策金融公庫は年利で1.0%から2.0%程度での融資を実行しています。

仮にノンバンクを利用するとなると、年利で10.0%を超えてくることも珍しくはありません。それだけではありません。15.0%や18.0%に設定されていることもあるのです。

金利が低いということは返済額が少なくなります。返済の負担を少しでも減らしたい、と考えている方に日本政策金融公庫はおすすめなのです。

【③自社の信用が高まる】
「日本政策金融効果から融資を受けている」ということ自体が信用を高めてくれることになります。そもそも日本政策金融公庫の審査は簡単ではありません。事業計画などを認められなければ融資は受けられません。

よって借り入れできたということは、事業計画や会社としての将来性を認められたことになるわけです。銀行やノンバンクはその事実を重く受け止め、融資に積極的になってくれるのです。