資金調達 2018.12.20

日本政策金融公庫の利用事例3つ!

日本政策金融公庫は中小企業であるとか創業間もない企業といった融資が受けづらい会社に対しても融資を実施しています。多くの方を支えている融資システムなのですが、実際にどういった利用事例があるのかを知っている方は少ないのではありませんか?

こちらでは日本政策金融公庫の利用事例を3つ紹介します。

日本政策金融公庫がどのような利用されているのかを詳しく知りたい、という方は必見ですよ。

日本政策金融公庫の利用事例1つ目|農家への設備投資

ある事業者への融資事例ですが、4年ほど前に新規就農したばかりであり、まだ信用がたりなくて銀行から融資は受けられない状況だったのです。

その事業者は白ネギを栽培しており、ビニールハウスで集出荷を行っていました。

ビニールハウスということもあり、夏場については白ネギの痛みも早くなってしまいロスになってしまうこともしばしば。

そこで環境制御ができる集出荷場を確保したいと考えたわけです。

日本政策金融公庫では設備投資資金の融資も実施しており、2,000万円の融資を受けることに成功しました。

温度管理ができる集出荷場を確保できることにより、安定した利益をあげられるようになったのです。

ちなみに施設がフル稼働して利益を生むようになるまでには若干の期間がかかりました。そこでこちらの事業者は元金の返済を据え置いてもらったわけです。

審査によっては据え置きが拒否される可能性もありますが、数ヶ月や1年程度の据置期間が設定される事業者が多くなっています。

日本政策金融公庫の利用事例2つ目|工場建設のための資金調達に利用

こちらの事業者は有機肥料を製造販売しています。

食品の機能性の研究も実施しており、薩摩鴨の卵黄には効果効能が期待できるDHAやEPAが多く含まれることがわかったのです。

そこでその卵黄と種子島産安納芋を使った機能性おやつの開発をすることに。

商品化することに成功したので、新工場の建設のために日本政策金融公庫の利用を決定しました。

融資額は3,000万円と高額でしたが、日本政策金融公庫の融資は固定金利なので、その点は安心して利用できたとのことです。

今回の資金調達で製造が軌道に乗ったわけですが、現在では海外の業者との商談も成功して販路が拡大しています。台湾の業者との商談も成功したのです。国内販売だけではなく海外にも目を向けた企業に対しても日本政策金融公庫は融資を積極的に実施しています。

日本政策金融公庫の利用事例3つ目|東日本大震災から立ち直るために利用

日本政策金融公庫は震災の影響を受けた事業者に対しても融資を実施しています。

ある事業者は石巻を拠点にして、漁業を行っていました。しかしあの東日本大震災に大きな影響を受けたのです。

いままでは1船団5隻体制で創業をしていましたが、1船団2隻体制へとスリム化を決断しました。

こちらの事業者については日本政策金融公庫との付き合いも長く、安心して利用できた、とのことです。そもそも日本政策金融公庫は漁業分野に強みを持った職員も多く、様々なアドバイスをしてくれるんだとか。

被災直後に関してはアドバイスに基づき農林漁業セーフティネット資金を利用して立ち直りを図ったのです。更にスピーディに長期資金の調達ができたので、結果として負担が軽減されることに、その結果安定した経営に繋がりました。

事業はかなりスリム化されたのですが、新規事業も軌道に乗り漁獲高も安定してきています。現在では問題なく返済もできており、利益を上げているのです。

スリム化されたメリットも有りました。低コストで事業が行えるようになったのです。5隻での漁業はどうしてもコストが掛かっていました、しかし2隻体制にすることでコストが圧倒的に減ったのです。