資金調達 2018.11.17

日本政策金融公庫の利用の流れ

銀行やノンバンクのビジネスローンで対応していないのが創業資金の融資や創業間もない企業に対する融資です。貸し倒れ率が高いということもあり民間業者は避けているのですが、政府が100%出資している日本政策金融公庫であればそのような不安定な時期であったとしても融資対象としています。

こちらでは日本政策金融公庫の利用の流れをお伝えします。申し込みはどの様に行うことになるのでしょうか?面談はあるのでしょうか?

日本政策金融公庫の利用を検討している方は必見です。

1.日本政策金融公庫への申し込みについて

・まずは相談や問い合わせを行うこと

日本政策金融公庫には様々な融資制度があるので、適切なものを選んでいかなければなりません。そこで注目してほしいのが、相談や問い合わせです。

相談や問い合わせを行うことで、より適切な融資制度を見つけていくわけです。

融資制度の申し込み手続きなどに関する問い合わせに関しては電話にて対応しています。「事業資金相談ダイヤル(0120-154-505)」が対応電話番号となっており、平日の9時から17時までが受付時間となっています。

支店窓口にて相談することも可能です。相談時には創業計画書を用意して訪問しましょう。創業計画書に関しては、日本政策金融公庫のホームページからダウンロード可能です。

・申し込みについて

申し込みについては支店窓口でもできますし、インターネットからでも対応しています。

申し込みをするときにはいくつかの書類が必要なので準備する必要があります。

<日本政策金融公庫への申し込みで必要になる書類例>

・創業計画書(ダウンロード可能)

・借り入れ申込書(ダウンロード可能)

・見積書(設備資金の融資を検討しているケース)

・履歴事項全部証明書または登記簿謄本(法人のケース)

・不動産の登記簿謄本または登記事項証明書(担保が用意できるケース)

・都道府県知事の「推薦書」(生活衛生関係の事業を営むケース)

・生活衛生同業組合の「振興事業に係る資金証明書」(生活衛生関係の事業を営むケース)

※「推薦書」と「振興事業に係る資金証明書」に関してはいずれか1つでOK

2.面談について

日本政策金融公庫では必ず面談が必要になります。

さらに店舗や工場、そしてオフィスにも訪問があります。

・面談の内容について

面談については様々な質問をされることになります。

特に事業の計画については明確に答えられるようにしなければなりません。

日本政策金融公庫側が知りたいのは、融資を受けたら事業はどのように変化していくのか、という部分です。理想だけを語っていてはダメです。現実性のある内容を伝えてください。

・面談時には書類も必須

事業計画に関わる資料を用意しておきましょう。

さらに資産であるとか負債などが分かる書類なども準備しておく必要があります。

・仕事場に訪問あり

店舗であるとか工場、さらにはオフィスに訪問されることになります。どのような職場でどのような仕事をしているのかも確認されるのです。

仕事場に関する質問もされるので、的確に答えられるようにしておかなければなりません。

3.融資の実行

面談が行われた後に日本政策金融公庫側が審査を実施します。審査OKである場合には融資の実行となり、審査NGとなった場合には融資は受けられません。

・契約の実行

融資をする前には必ず計画を取り交わすことになります。

契約に関しては支店などの窓口に訪問する必要はありません。契約書類が送付されてくるので、確認してください。

契約書類を返送すると契約手続きが完了したことになります。

・口座への入金

契約が完了したら、指定した口座に融資資金が振り込まれることになります。融資資金については設備投資目的である場合は設備投資として利用し、運転資金目的については運転資金として利用することになります。