手形担保融資 2019.01.07

銀行の手形割引とノンバンクの手形割引の違い

手形割引については、銀行とノンバンクが実施しています。

実はその「銀行が行う手形割引」と「ノンバンクが行う手形割引」には若干の違いがあるので注意してください。

 

こちらでは

 

  • 手数料
  • 審査難易度
  • 資金調達までのスピード
  • 担保や保証人

 

の各種項目で銀行とノンバンクの比較を実施します。

 

どちらのタイプの業者を利用して手形割引をしようか悩んでいる方は必見ですよ。

 

 

銀行とノンバンクの手形割引比較その1|手数料

 

・銀行の手形割引・・・5%未満になることが多い

・ノンバンクの手形割引・・・10%以上に設定されることも

 

手形割引の手数料率に関しては、銀行のほうが有利に設定されています。

融資に関しても銀行のほうが手数料は有利な設定ですよね。ノンバンクの手数料はやはり高めに設定されるわけです。

 

銀行の手数料が有利ではありますが、その代わり利用できる会社はそれほど多くありません。次のテーマでお話しますが、審査難易度が高く設定されているのです。

 

そもそも資金調達ができなければ意味がないので、手数料が高かったとしてもノンバンクを利用しなければならない状況もありますよ。

 

 

銀行とノンバンクの手形割引比較その2|審査難易度

 

・銀行の手形割引・・・審査難易度は高め

・ノンバンクの手形割引・・・審査難易度は低め

 

銀行の場合は資金力があるので、高額の手形にも対応しています。さらに前述したように手数料率も低めに設定しています。だからこそ貸し倒れリスクを少しでも引き下げたいので、審査を厳しく行ってくる傾向にあるのです。

 

一方のノンバンクに関しては、銀行の手形割引が利用できなかった会社などが利用するケースが多くなっています。ノンバンクとしても利用してもらわなければビジネスにはなりません。よって審査を多少甘めに設定しています。

 

ちなみに審査と言っても自社が厳しく審査されるわけではありません。手形割引の審査は、主に手形の振出人に対して行われます。そもそも手形を支払うのは取引先ですからです。自社についても審査が行われることになりますが、ちょっとした赤字くらいであれば問題ありませんよ。

 

 

銀行とノンバンクの手形割引比較その3|資金調達までのスピード

 

・銀行の手形割引・・・資金調達までに2日から3日程度かかることも

・ノンバンクの手形割引・・・最短即日で現金化してくれる業者もある

 

審査スピードは明らかにノンバンクのほうが早いです。

 

審査スピードの違いは審査難易度にも大きく関わってきます。

審査難易度が高い銀行については、比較的審査に時間をかけます。問題が発生しないように丹念に振出人や申し込み企業を丹念に調べ上げるのです。

 

ノンバンクに関しては金利手数料を高く設定しているので、多少の貸し倒れには対応できます。よって審査を簡略化し現金化までの時間を短縮化しました。

 

どうしても今日中に資金調達をしなければならない、という場合にはノンバンクによる手形割引を利用しましょう。

 

 

銀行とノンバンクの手形割引比較その4|担保や保証人の有無

 

・銀行の手形割引・・・担保や保証人を求められる可能性あり

・ノンバンクの手形割引・・・原則不要

 

担保や保証人については、銀行の場合は求めてくる場合があります。

手形振出人や申し込み企業に若干の不安を感じた場合には、担保や保証人の提供を条件に審査OKとしてくるのです。

 

ノンバンクに関しては前述したように審査を簡略化しています。担保や保証人を求めるとなると審査が複雑化してしまいますよね。ですから担保や保証人は原則不要としています。