資金調達 2019.02.05

資金調達方法一覧

銀行融資

銀行融資とは、地方銀行や都市銀行、信用金庫、信用組合などの民間の金融機関が融資するローンのことです。
特徴としては低金利でローンの種類が豊富です。しかし、銀行の審査はノンバンクに比べると厳しくなるのも1つの特徴としてあげられます。

公的融資

公的融資とは、公的機関が貸し出す住宅ローンのことです。
住宅金融公庫融資、年金住宅融資、財形住宅融資、自治体融資などがあります。自治体融資には、自治体が直接融資するものだけではなく、特定の民間ローンを斡旋して利息の一部などを補助するタイプもあります。
年金住宅融資は2005年1月末に廃止、公庫融資はフラット35に役割を移しています。フラット35は、公的な住宅金融支援構と民間金融機関が提携したもので、公的融資と民間融資の中間、まさに新しい住宅ローンとなっています。

ビジネスローン

ビジネスローンとは、中小企業や個人事業主に向けた「事業性の無担保ローン」の通称です。簡単にいうと、ノンバンク系の金融機関が扱う金融商品です。
ビジネスローンを取り扱う金融関係の多くが、審査方法として「スコアリングシステム」を採用しているといわれます。
「スコアリングシステム」とは、統計的データに基づき、金融希望者の信用度をスコア化することによって融資の可否を決定する方法です。
また、担保や保証人を必要としない無担保ローンや担保や保証人を必要とする有担保ローンもあります。

不動産担保ローン

不動産担保ローンとは、自宅や土地などの不動産を担保にお金を借りることができるローンのことです。不動産担保ローンには、低金利で大口の借入ができる、ローンを長期に組める、担保により審査信用能力が上がるといったメリットがあり、一方で融資までに時間がかかる点や、手数料等でお金がかかる、返済ができない場合は不動産を失ったり連帯保証人に迷惑がかかるといったデメリットもあります。
担保により審査信用能力が上がるとは、担保を入れることにより、ローンの信用能力が上昇することで無担保、無保証人で受けるカードローンよりも審査期待値が高くなります。
不動産担保の価値によって比例して上がる傾向がありますが、5年以内に債務整理を行っている、他社のローンを既に返済能力がギリギリの状態になっている、2年以内に他社のローンの滞納を既に3回以上行っている、などといった信用情報が致命的な場合は審査が通ることは非常に厳しくなります。

売掛金担保融資

売掛金担保融資(売掛債権担保融資)とは、売掛金を担保にしてお金を借りる契約のことです(ABLともいいます)。御社と売掛先の間で将来発生する予定の売掛金(将来債権といいます。)を担保として融資を受ける方法です。一般的に企業が保有する原材料や在庫、売掛金の債権は、企業の利益を生む資産であると考えられています。この融資は事業が継続することが前提となり、企業と金融機関のコミュニケーションと協力関係が大切になります。

手形担保融資

手形担保融資(手形貸付)とは、約束手形を担保にして借入れをする方法です。
手形を使っていない企業では、貸付用の手形を用いて利用します。手形貸付は、貸付の手続きが簡単なので、頻繁に利用される短期融資に向いています。
利用する代表的な業種は、建設業、IT企業などがあげられます。
例として、建設業の場合、工事などが完了し、売上金が入金するまでの間に発生する材料仕入れ、外注費などへの支払いをあてるための運転資金として借り、売上金回収の際に返済するという形で工事引当資金として借りる、というケースが多く挙げられます。
約束手形で期日通りに貸付金の回収ができなかった場合、銀行は裁判所に申し立てを行うだけで、すぐに仮処分となり、財産の差し押さえなどができるようになります。通常は、返済が滞った場合、その取引について訴訟をするなどの手間がかかりますが、約束手形があれば、もし返済遅延が起こったとしても、すぐに対応できます。
こうした理由から、手形貸付には銀行にとって確実性が高い融資が行えるメリットがあります。

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛債権を入金前に譲渡して資金化する資金調達方法のことです。
資金操りに苦しむ、資金力のない中小企業、零細企業にとっては、この「ファクタリング」という仕組みは非常に重宝される資金調達方法です。
中小企業にとって有効な資金調達方法となる理由は、他の資金調達方法よりも「審査が通りやすい」ということに他なりません。銀行融資やビジネスローンの場合は、企業の返済能力が審査されるため業績の悪い中小企業、零細企業は審査に通ることが厳しいですが、ファクタリングの場合は、審査されるのは売掛先(クライアント)の信用力です。そのため、大手企業、中堅企業の売掛債権であれば、ファクタリングを利用する側の中小企業の業績が悪く、信用力が低くてもほとんど関係なく利用できるものになります。